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日本プロモーショナル・マーケティング学会
2022年度研究助成論文「学会賞」決定!

日本プロモーショナル・マーケティング学会では、2023年12月18日の学会役員会で
2022年度研究助成論文を対象として「学会賞」を決定しました。

1.受賞論文:購買意思決定時期と属性表現の違いが商品選択に与える影響
        ~解釈レベル理論と流暢性を用いた分析~  
 受賞者 :中央大学 大学院 戦略経営研究科戦略経営専攻 中田 淳
       中央大学 大学院 戦略経営研究科 教授 中村 博

 選 評 :コンジョイント・スタディで生じ得る評価の変動メカニズムを、解釈レベル理論と流暢性の観点から明らかにしようとした意欲的な研究である。先行研究に基づく研究仮説の導出、その検証のための実験計画やデータ分析に関わる研究の進め方も手堅く、その水準も高い。さらに、コンジョイント・スタディを行う時点において被験者の選択代替案に対する効用が変化し得ること実証的に示し、調査を実施するタイミングに注意を払うべきとする同論文の主張は、実務的にも有益な指針である。

本文はこちら➡https://jpm-inc.jp/wp/wp-content/uploads/2022gakuzitsukenkyu-1.pdf

2.受賞論文:小売業はパーソナライズド広告をいかに活用すべきか
        〜信頼性が購買行動に果たす役割〜
 受賞者 :横浜商科大学 商学部観光マネジメント学科 准教授 渋瀬 雅彦
       明治学院大学 経済学部経営学科 専任講師 中野 暁

 選 評 :パーソナライズド広告が消費者の購買行動に及ぼす影響を、小売業の信頼性という観点から分析しようとした先進的な研究である。パーソナライズド広告は、消費者のニーズに対応することで購買意向を向上させる一方、プライバシー侵害の懸念や反発感を引き起こす「パーソナライゼーション・パラドクス」という現象を生み出す。このパラドクスをデジタル・マーケティングの技術的な工夫で解決しようとするのではなく、消費者と小売業の信頼関係という本質的な課題に焦点を当て、パーソナライズド広告の理論と実務の双方に対して有益な示唆を提供する。

本文はこちら➡https://jpm-inc.jp/wp/wp-content/uploads/2022gakuzitsukenkyu-2.pdf

表彰式:2024年2月29日(木)
    2023年度研究助成論文発表会の場で表彰します。